【モテモテ】モテキング岡田斗司夫さんにバレンタインチョコ殺到





僕はチョコが好きなので日頃から買っている。だが今日買うと店員に「モテない男が自分のためにチョコ買ってる」と思われそうで嫌なのだ。本日2月14日はバレンタインデーである。
だがそんな理由で買わなかったら自分が惨めになるので意を決して買いに行った。
せっかく特別な日だから本場のチョコを食べるために吉祥寺の高級洋菓子専門店に行った。ところが、な、ななな、なんと!「チョコレート全品品切れ」の張り紙があるではないか。
店員が憐れむような目で僕を見ながら言った。
「あんたねえ、ここは日本一のモテ男オタキングこと岡田斗司夫先生の地元吉祥寺だよ。オタキングへ貢ぐために多くの女性が殺到して今朝の開店直後に全部売り切れちゃったよ!」
ガーン!
ショックを受けた僕は「負けた」と一言つぶやいて肩を落としながら外に出た。
すると「ドドドドド!」という大音響と地響きが起こった!「あっ!」思わず驚きの声が出た!
オタキングが全速力でこちらに駆けてくる!その後ろからは大勢の美女達が手にチョコレートを持って彼を追いかけてくる!「キャー!岡田先生私のチョコを受け取ってー!」と絶叫しながら!
「ヒィ~。虫歯になっちゃうよ~!」オタキングも泣いて絶叫しながら逃げている。


オタキングの涙を見たのはオタク・イズ・デッドの動画公開以来だ!

必死に逃げるオタキングを見て気の毒になった僕はトランシーバーを取り出してメイド喫茶xyz(仮名)のマスターに連絡を取った。
「こちらコードネーム003号。あ、店長でござるか?サスケでござる。オタキングが追われているので匿ってあげてほしいでござる」
「了解。当店のビルの路地裏まで彼を誘導して。非常階段から店内に!」
「ラジャー!」
トランシーバーをアタッシェケースにしまった僕は路上でオタキングに声を掛けた。
「オタキングこっちでござる!」
僕に気付いた彼は力強く頷いた!
僕の誘導で路地裏を走ると彼のフサフサの頭髪が風になびいて揺れている。
(この揺れ方は・・・まちがいない。オタキングは地毛だ!)僕は嬉しかった。
やがてメイド喫茶xyzの入居する雑居ビル裏の非常階段が見えた。
カンカンカン!
派手な足音を立てて階段を駆け上る僕とオタキング。メイド喫茶xyzのフロアに到着!非常口から中に入ると店長さんが待っていた!
「さあオタキング!この着ぐるみで変装すれば大丈夫!すでに裏口には追っかけてきた女性たちでいっぱいだから表口から出ていって!」
力強く頷いたオタキングは熊のぬいぐるみを着て外に出た。
この着ぐるみは顔の部分が丸ごと露出するタイプなので通行人には着ぐるみの正体がオタキングとすぐばれた。
「あ、オタキングが着ぐるみ!」
「可愛い!」
「素敵ねえ。NHKの着ぐるみ番組にゲストで出てほしいわ!」
こうして無事にオタキングは吉祥寺の自宅に帰っていった。
オタキング救出作戦大成功。
難解なミッションを完了した僕と店長は大いなる満足感で胸をいっぱいにしながらホットチョコレートで乾杯した。