岡田斗司夫と吉田豪がゲームで対決?!勝利はどっちだ?第一話




いつものように僕がメイド喫茶xyz(仮名)に行くとノートパソコンを小脇に抱えた男性が近寄ってきた。
彼の名は童子(どうじ)くん。同人ゲームのサークルを主宰しているので「同人のドウジ」のニックネームで親しまれている。
「ウヒヒ。サスケどの、遂に我々の制作していた美少女ゲームが完成したでござるよ。ちょっとプレイして感想を聞かせて欲しいでござるよ」
童子君にはいつも世話になっているので僕はオーケーしてノートPCの画面を立ち上げた。
画面一杯に広がる「ときめきオタキング」の文字。

スタートをクリックすると名前の入力欄が現れた。
みんなが見ている前で自分の本名を入力するのは恥ずかしいので苗字は「ヨシダ」というもっともありふれたものにした。
名前はどうしよう。そう思って時計を見たら五時だったので五にちなんで「ゴウ」にした。
「プレーヤーの名前は『ヨシダ・ゴウ』でよろしいですか?」とパソコンが聞いてきたので「OK」をクリックした。
さあゲームスタートだ!このゲームは高校生活をテーマにしたシナリオ選択型シミュレーションアドベンチャーゲームらしい。
主人公には頭脳・体力・モテモテ度・フォロワー数の4つのパラメーターが数値化され設定されている。
毎日いろんな行動をしてバラ色の高校生活を目指すのだ!

4月1日
高校の入学式だ。高校の門をくぐった瞬間美少女にぶつかった。
その瞬間画面に選択肢が!

1謝罪する
2笑顔で自己紹介
3ツイートする
4逃げる

どれにしよう?迷っていると画面横にゲージが現れた。画面を見ていたドウジ君が叫ぶ!
「さ、サスケ殿!早く選ばないと時間切れでゲームオーバーでござるよ!」
慌てた僕は3をクリックしてしまった!
画面の中のヨシダ・ゴウはネットにアクセスして「ブスとぶつかったナウ」とツイートしていた。
フォロワー数のパラメーターが50下がってしまった。ツイッターで『ヨシダ・ゴウ』の悪いうわさが広まったようだ。

4月2日
最初の授業の日だ。いきなり選択肢が!

1勉強を頑張る
2運動部に入部
3ツイートする
4早退して午後からズル休み

いきなりズル休みは論外だろう。ここは無難に1番をクリックしようと思ったのだが・・・注文したツンデレクリームソーダを持ってきたメイドさんが「ハックション!」とクシャミをしたので驚いた僕は手を滑らせて4番をクリックしてしまった!
頭脳のパラメーターが50下がった。

4月3日
高校入学後最初の休日だ。いきなり選択肢が!

1勉強する
2街に映画を見に行く
3外見を磨く
4部屋でテレビをみる

3を選んだ。オシャレは大事だ。ゲーム画面の中の僕は床屋に行った。髪型はオシャレの基本だ。
床屋では髪がツンツンに立つくらいのショートヘアにしてついでに金髪に染めた。最高にオシャレだ。
モテモテ度のパラメーターが1上がった。どうやらコツがつかめてきた。

4月4日
登校すると校門で生活指導の先生に捕まった。
「おい貴様その髪の色はなんだー!」
僕は退学になった。
ゲームオーバー。

「あ~」いつの間にか僕のうしろには大勢の見物人がいた。「ヨシダゴウ」の失敗を多くの人に見られてしまったようだ。
僕は童子君に「も、もう一度チャンスを!」と頼んだ。
童子君は頷いて言った。「実は初心者向けの隠しコマンドがあるでござる。最初の名前入力欄にオカダ・トシオ」と入力したら良いでござる」
僕は頷いて言われた通りにした。オカダ・トシオの高校生活が始まった。
(第二話に続く)