シリーズ危機管理・ガイナックスの経営危機を救った岡田斗司夫のパソコン知識




社会評論家の岡田斗司夫氏といえば自他ともに認めるオタクの王様オタキングとして有名だ。
しかしオタクと言っても幅が広い。岡田氏のオタクとは何のオタクなのか疑問に思う人もいるだろう。
今までは「アニメおたく」の王様だと言われていた。
たしかにオタキングのアニメの知識は濃い。しかも肩書があの新世紀エヴァンゲリオンを生み出したアニメ制作会社ガイナックスの創業者兼元社長だからそう思うのも無理はない。
だが最近では「オタキング」とはパソコンオタクやゲームオタクの王様というのが定説になりつつあるようだ。
オタクの中でも最も高度な知性と知識が必要とされるのがパソコンおたくだからだ。
過去にオタキングがテレビ出演で語ったゲームがスペランカーやゼビウスなど濃いゲームオタクしか知らないマイナーな名作ばかりだったこともオタキング=ゲームおたく説の裏付けとなっている。もう59歳という高齢にもかかわらずポケモンGOやドラクエ11など最新ゲームの話題もしっかりフォローして語れることもこの説の根拠だ。

オタキングのゲームおたく歴は長い。1980年代にファミコンがブームだった頃にあえて難解な操作が必要な最新式のMSXパソコンを購入し友人たちに差をつけた話は有名だ。当時発売されたファミコンは激安価格で話題になったがパソコンは値段が高く金持ちしか買えなかったのだ。友人たちの中には嫉妬して「ファミコンの方がおもろいやんけ!」と大阪弁でまくしたてる者もいたそうだ。
そして岡田斗司夫の濃いパソコン知識が人助けに役立つ日がやってくる。経営の傾いたガイナックスを救うため岡田氏は「うちでパソコン・ゲームを作って売りだそう」と発案。この企画は濃いパソコンオタクの岡田しか思いつかなかっただろうとガイナックス創業メンバーの赤井氏ものちにインタビューで語っている。
岡田氏はスカパー!の番組で当時のパソコンの状況をよく語っていた。昔のパソコンは今のパソコンのようにクリックだけで簡単にソフトが立ち上がるのとは違い、複雑な文字列を入力してやっとソフトが立ち上がったという。
そのためモタモタしているとソフトを立ち上げるだけで日が暮れる。岡田氏は「おかげでブラインドタッチが自然に身についたよ。アハハ。」と屈託なく笑った。
そしてこの時点で岡田氏はパソコンの無限の可能性に気がついたという。
「やがてはアニメの作画もパソコンでやれる時代がくるかもしれないな。」と呟いたそうだ。
その呟きを聞いたガイナックスメンバーたちは呆れていたが現在アニメの制作現場ではまさにオタキングの予言通りになっている。
ネット時代の到来を予言し「やがてテレビはオワコンになる」と発言したのも友人たちの中では岡田氏が最初だそうだ。
彼には時代を先読みする力があった。
パソコンオタクの王様オタキング。彼の目には今どんな未来が見えているのだろう。
この秋オタキングから目が離せない。