岡田斗司夫の前列昇格なし!正義のミカタの席順に疑問と怒り!





関西ローカルでしか放送されていないはずの人気番組「正義のミカタ」に昨日なぜか日本中の注目が集まっていた。
オタキングこと岡田斗司夫の座る席が後列から前列に変わるかどうかが注目されていたのだ。
この番組を知らない人には何のことかわからないと思うのでわかりやすく説明しよう。
正義のミカタはニュース解説バラエティだ。
司会は東野幸治。そして各ジャンルから大勢のコメンテーターが出演している。
このコメンテーター達は前列と後列の二列に並んで座っているのだが発言回数の多い人物や社会的に重要な人物が前列に座っている。
だから2000の知識を持つ男として知られる岡田斗司夫も当然前列に座っていそうだが彼はずっと後列に甘んじてきた。
岡田斗司夫はアニメや漫画などサブカル業界を代表したコメンテーターとしての出演なので、政治や外交の話題が多いこの番組ではどうしても発言回数が少なくなってしまうので後列になっているようだ。
だがそんな岡田斗司夫が前列に昇格するチャンスがやってきた!
例のアメリカ大統領選挙前のこの番組で他の全てのコメンテーターがクリントン勝利と予想する中、政治評論家の岡田斗司夫ただ一人だけが「トランプ候補が30パーセントの確率で勝利する」と予測し見事的中させたのだ!
他のニュース番組を見てもトランプ候補勝利を予想した番組はほとんんどなく、正義のミカタは岡田斗司夫のおかげで「トランプ勝利を予測した数少ない番組」という名誉を勝ち取ったのだ!

そんなオタキングの前列昇格実現の瞬間を祝おうとメイド喫茶xyz(仮名)にも昨日の早朝から大勢のおたく達が集まっていた。正義のミカタは関西ローカルだからメイド喫茶xyzでは見られないのだが、偶然にもこの店のメイドウエイトレスのキャサリンちゃん(仮名)が大阪に用事があって出かけたため宿泊先のテレビでこの番組を見てオタキングが前列に昇格したかどうか結果を電話連絡してくれることになっていた。
xyzに集まった常連客はもうオタキングの前列昇格を確信しておりお祝いムードだった。テーブル席にもカウンター席にもシャンペンが並んでいる。
このシャンペンは店長の粋なはからいで、もしオタキングの前列昇格なら全て店長のおごりということになっていた。もちろんオタキングが後列のままならば客が普通に代金を支払うのだが、オタキングの前列昇格を確信した常連客達はみんなヒートアップしてじゃんじゃんシャンペンを注文している。
店長も「あーこれじゃあ今月は赤字だよ」と言いながらも嬉しそうだ。ちなみにこの店長はEVAのBD-BOXを2回も購入しているほどのガイナックスファンなのでオタキングを尊敬しているのだろう。
そして運命の瞬間がやってきた。午前9時半。大阪で正義のミカタが放送開始される時間だ。
みんなソワソワし始めた。
「大阪にいるキャサリンちゃんからの連絡はまだでござるか?」
「あーこんなことなら拙者も今日は大阪に行けばよかったでござるよ」
そんな会話が店内のあちこちで交わされる中、ついにカウンターの赤電話が鳴った!
電話に出た店長が言った。
「毎度ありがとうございます。こちらメイド喫茶xyz(仮名)でございます。あ、キャサリンちゃん?」
客の視線が一斉に店長にあつまる!
「うん、うん。えっ?そ、そうか・・・」
電話を切った店長は「ふー」とため息をついて胸の前で両手をクロスさせて大きくバッテンを作った。
「あ~」
店内にいた全員から失望のため息が漏れた。
中には絶望的な叫び声を上げながら髪をかきむしる者や床に崩れ落ちて泣き叫ぶ者もいた。
「なぜでござるか!この番組はオタキングのおかげでトランプ勝利予想を的中させた番組として有名になったのでござろう!」
「そうだ!」
「番組スタッフは恩知らずだ!」
「もう吾輩はこの番組は見ないでござる!」
店内の常連客の悲しみと怒りの声はなかなかやまなかった。
その後残念会が始まった。
ダイエットしている客もいたが今日だけはみんなやけ食いだ。
結局その日のメイド喫茶xyzの売上は過去最高を記録したという。
店長は泣きながら思った。
「結局オタキングのおかげで今日は大儲け。彼は赤字のこの店を救うためにわざと後列に甘んじてくれたに違いない」
感動した店長は店の壁にオタキングの肖像画を飾る決意をしたのであった。